再生砕石(RC材)とは|がれき類の再生利用ルート
解体現場から出たコンクリートがらは、埋め立てられるのではなく、砕かれて「再生砕石(RC材)」として道路の下に生まれ変わる——建設廃棄物のリサイクルで最も成功しているルートです。排出側にとっても、がれき類は「捨てるもの」ではなく「原料として引き取られるもの」と知っているだけで、委託先選びと費用の見方が変わります。この記事では、再生砕石の作られ方、用途、排出側が知っておくべきポイントを整理します。がれき類の品目の話はがれき類(コンクリートがら)の処分をご覧ください。
- 再生砕石(RC材)=コンクリートがら等を破砕・選別して作る再生路盤材
- 「RC-40」などの表記は粒の大きさ(0〜40mm)を表す規格の呼び方
- 主な用途は道路の路盤材、駐車場・構内の敷き砕石、埋め戻し材
- コンクリート塊の再資源化率は極めて高く、建設リサイクルの優等生
- 排出側の分別品質(異物・付着物の少なさ)が、受け入れ条件と費用を左右する
再生砕石(RC材)とは
再生砕石は、解体工事などで発生したコンクリート塊・がれき類を破砕機で砕き、鉄筋や異物を選別・除去して粒度を揃えた再生資材です。天然の山から採る新材(クラッシャラン)に対し、Recycled Crusher-run の頭文字からRC材と呼ばれます。
「RC-40」「RC-30」という表記は、粒の大きさの範囲(例: 0〜40mm)を示します。用途に応じた粒度で出荷され、価格は一般に新材より安価です。
どうやって作られるか
- 受け入れ: 中間処理施設ががれき類を受け入れ、目視・計量でチェック
- 一次破砕: 大きな塊をジョークラッシャ等で粗く砕く
- 選別: 磁選機で鉄筋を回収し、手選別・風力選別で木片・プラ等の異物を除去
- 二次破砕・ふるい分け: 粒度を整え、規格ごとにストック
回収された鉄筋は金属スクラップとして資源化されます(金属くず・スクラップの扱い)。この一連の流れは中間処理の代表例でもあります(中間処理とは)。
主な用途
- 道路の路盤材: 舗装の下の層。再生砕石の最大の用途
- 駐車場・構内の敷き砕石: 砂利敷きの代わりに
- 埋め戻し・基礎下地: 構造物の埋め戻し材、建物基礎の下地
- 仮設道路・地盤養生: 工事車両の走路づくり
排出側が知っておくべきこと
1. 分別品質が受け入れ条件を決める
コンクリートがら「だけ」になっているほど、受け入れはスムーズで費用も安定します。木くず・石膏ボード・タイル・土砂が混ざった状態は、選別の手間が増えるため受け入れ単価が上がるか、混合廃棄物扱いになります(混合廃棄物とは)。現場での分別が費用に直結する構造は、再生ルートがあるがれき類で特に顕著です。
2. アスベスト含有建材の混入は厳禁
再生砕石は資材として市中に出ていくため、石綿含有建材の混入は絶対に避けなければなりません。解体前の事前調査と分別排出が前提です(石綿含有産業廃棄物とは/アスベストを含む建材一覧)。
3. 委託先は「破砕(がれき類)」の許可とリサイクルの実績で選ぶ
がれき類の破砕の許可を持ち、再生砕石の出荷実績がある業者なら、埋立ではなく資源化ルートに乗ります。許可品目・処分方法は許可証で確認できます(業者を選ぶ手順)。マニフェスト上の処分方法や最終処分の記載も、資源化の場合の書き方を委託先に確認しておくとスムーズです(マニフェストの書き方)。
ここは要チェック
「再生砕石になるなら無料で引き取ってもらえるのでは?」と考えがちですが、受け入れ側は破砕・選別のコストをかけて資材化しているため、処理費(受入料金)がかかるのが通常です。ただし埋立処分より安価になるケースが多く、運搬距離も含めたトータルで比較する価値があります(運搬距離と処理費の関係/処理費用の相場)。
よくある質問(FAQ)
Q. アスファルトがらも同じルートですか?
A. アスファルト塊は再生アスファルト(As材)として別の再生ルートがあります。コンクリートがらとは分けて排出するのが基本です。
Q. 鉄筋入りのコンクリートがらでも受け入れてもらえますか?
A. 多くの施設で受け入れ可能です。磁選機で鉄筋を除去できるため、無理に現場で分離する必要はありませんが、受け入れ条件は施設ごとに確認してください。
Q. 少量(数トン)でも持ち込めますか?
A. 持ち込み受け入れをしている施設は多くあります。自己搬入の条件と手順は産業廃棄物の持ち込み処分を参照してください。
Q. 再生砕石を自社の駐車場に使いたいのですが。
A. 再生砕石は資材として購入できます。がれきを出した施設から購入すれば、資源循環を自社で完結させる形にもなります。
まとめ: がれき類は「きれいに分けるほど」安く円滑に回る
再生砕石(RC材)は、コンクリートがらを破砕・選別して路盤材などに再生する、確立されたリサイクルルートです。排出側の役割はシンプルで、がれき類を他の品目と混ぜず、アスベスト含有物を確実に除外して出すこと。それだけで受け入れは円滑になり、費用も埋立より抑えられる可能性が高くなります。
解体・改修の予定があるなら、見積もり段階で「がれきは再生ルートか」を業者に確認してみてください。
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