物流倉庫の廃棄物|梱包材・パレット・ストレッチフィルムの扱い

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物流倉庫の廃棄物|梱包材・パレット・ストレッチフィルムの扱い

物流倉庫から出る廃棄物は、種類こそ限られているものの、とにかく量が出るのが特徴です。ストレッチフィルム、段ボール、緩衝材、破損したパレット——毎日積み上がっていくこれらを、どう分けてどう出すかで、費用も現場の作業効率も変わってきます。この記事では、倉庫・物流の現場で出やすい品目の扱いと、量の多さに対応するための考え方を整理します。

  • 梱包材の多くは、業種を問わず産業廃棄物になる
  • 段ボールとフィルムを分けるだけで、条件が変わることがある
  • 量が多い現場ほど、保管方法と回収頻度の設計が効く
  • 破損パレットは素材によって扱いが分かれる

倉庫で出やすい品目と区分

ストレッチフィルム・PPバンド

パレット荷役で必ず出るこれらは、廃プラスチック類として産業廃棄物です。業種を問わず産業廃棄物になる品目なので、事業系一般廃棄物として出すことはできません。

かさばる割に軽く、風で飛びやすいのが難点です。まとめて圧縮すれば保管スペースを抑えられ、量がまとまれば資源として引き取れる可能性も出てきます。

段ボール

量が最も出る品目のひとつです。汚れがなく乾いていれば、資源として回収されるルートに乗せられることが多くあります。

ただし、濡れたもの、油や内容物で汚れたものは資源として扱えないことがあります。荷受け時に濡れた段ボールが混ざると、そのロット全体の評価が下がることもあるため、分けておくのが得策です。

緩衝材(エアクッション・発泡スチロールなど)

廃プラスチック類として産業廃棄物です。体積の割に軽いため、保管スペースを圧迫しやすい品目でもあります。発泡スチロールは減容機で圧縮できる場合があり、量が多い現場では設備投資の検討価値があります。

パレット

  • プラスチックパレット:廃プラスチック類として産業廃棄物
  • 木製パレット:木くずに当たるが、業種によって区分が変わる品目のため、自社の業種で該当するかの確認が必要

木くずは業種限定の品目です。「木だから産業廃棄物」と単純には決まりません。判断の考え方は事業系ごみの分別ルール|オフィス・店舗で迷いやすい品目の見分け方で解説しています。

金属バンド・破損した什器

金属くずとして産業廃棄物です。ラック、キャスター、台車の部材なども同様で、量がまとまれば有価で引き取られる場合もあります。ただし、有価物として扱えるかは取引の実態によるため、自己判断は避けてください。

破損した商品・返品在庫

中身によって区分が変わります。梱包を含む複合物になることが多いため、まとめて出す前に業者へ相談するのが確実です。ブランド品や食品など、処分したことの証明を求められる場合は、契約時にその対応が可能かを確認しておきましょう。

POINT

倉庫の廃棄物は品目が絞られる分、分別のルールを決めれば定着しやすいのが強みです。「段ボール」「フィルム」「その他」の3つに分けるだけでも、条件が変わることがあります。

量が多い現場ならではの設計ポイント

1. 保管スペースを先に決める

倉庫は保管効率が命の場所です。廃棄物の置き場が後から場当たり的に決まると、通路にはみ出したり、荷役動線を塞いだりします。

産業廃棄物の保管には基準もあります。囲いや掲示板の要件は産業廃棄物の保管基準|掲示板・囲い・保管場所づくりのルールにまとめているので、置き場を決める前に確認しておくと手戻りがありません。

2. 圧縮・減容を検討する

フィルムや段ボールは、圧縮するだけで保管量も運搬回数も変わります。導入費用と、削減できる回収回数・保管スペースを比べて判断してください。

3. 回収頻度を波動に合わせる

物流は繁忙期と閑散期の差が大きい業種です。年間で同じ頻度のまま契約していると、繁忙期にはあふれ、閑散期には払いすぎになります。

ここは要チェック

繁忙期に保管があふれる状態は、飛散や通路の閉塞につながり、保管基準の面でも安全の面でも問題になります。頻度の見直しか、繁忙期のスポット回収を契約に織り込んでおきましょう。

4. 排出量を記録する

品目ごとの月次データが1年分あると、波動の形が見えます。これは回収頻度の設計にも、条件交渉にも使える材料です。費用の見直し方は企業の廃棄物処理費を削減する方法で解説しています。

委託先を選ぶときの確認点

  • 出している品目すべてについて、許可の範囲に含まれているか
  • 大型車両が構内に進入できるか、荷役の時間帯に対応できるか
  • 繁忙期のスポット対応が可能か、その場合の費用はどうなるか
  • 資源として引き取れる品目があるか、その条件はどうか
  • 複数拠点がある場合、まとめて対応できるか

選定の手順は愛知県で産業廃棄物処理業者を選ぶ手順、比較の観点は廃棄物処理業者の見積もりを正しく比較するにまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q. 段ボールとフィルムを一緒に出すと安くなりませんか?

A. 混合すると選別の手間が費用に反映されるのが一般的です。分けたほうが結果的に有利になることが多いので、まずは分別した場合の条件を確認してみてください。

Q. 木製パレットは産業廃棄物ですか?

A. 木くずは業種によって区分が変わる品目です。自社の業種で該当するかを確認する必要があります。判断に迷う場合は、所管の窓口か委託先に確認してください。

Q. 荷主から預かった商品の廃棄も、当社が排出事業者になりますか?

A. 誰が排出事業者になるかは、契約関係と実態によって判断されます。荷主との取り決めを確認し、不明確な場合は書面で整理しておくことをおすすめします。

Q. パレットを再利用に回す場合、廃棄物の扱いになりますか?

A. 再利用できる状態で有価取引されるのであれば扱いが変わりますが、判断は取引の実態によります。破損して使えないものは廃棄物として処理します。

Q. 複数の倉庫を持っています。契約はまとめられますか?

A. 業者が各拠点の地域に対応する許可を持っていれば可能です。まとめると請求も書類も一本化できます。考え方は廃棄物一元管理とはをご覧ください。

まとめ: 品目が少ないぶん、設計の効果が大きい

物流倉庫の廃棄物は、種類が絞られているぶん、分別ルールを決めれば現場に定着しやすい領域です。段ボールとフィルムを分ける、置き場を決める、繁忙期の頻度を織り込む——この3つを設計するだけで、費用も現場の動きも変わります。

まずは1か月、品目ごとにどれだけ出ているかを記録してみてください。その数字が、回収頻度の見直しにも条件交渉にも使えます。

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